マダム

気後れしている娘っ子


最初から、ただ者ではないオーラが出まくっていたマダム。




区の母親学級で知り合いました。
エンゲージとマリッジリングをした左手は、全部で何カラットですか?と聞いてしまいたくなるような輝きで、時計は、ゴールドのカルティエ。ハイクラスのラインを普段使いにしている彼女を私は密かに『マダム』と呼んでおりました。


今日は、そんなマダムのお宅へお邪魔して参りました。
マダムのお宅は、外装も、もちろん素敵なんですが、内装が一段と素敵。


玄関を開けた瞬間からいい匂いがする。もちろんファブリーズとか、普段私が嗅ぎ慣れている匂いではなく、舶来物の匂い。
洗面所に用意してくれたタオルは、こんなタオル恐れ多くて使えません!(実際、使わなかった)と庶民が一目見てびびっちゃうようなタオル。もちろんふわふわ。変な染みも無く、まるでホテルのよう。
リビングに入れば、今度は、私、モデルルームに来てマース!と錯覚するようなオシャレなインテリア。
しかも広いの。
大画面のテレビも、普通、日本の住宅事情、部屋の割にデカイことが多々ありますが、マダムの家は、その大きさで無ければならない部屋の広さだった。


子供達用に敷いてくれていた大きなラグは、めちゃんこ手触りがよく、薦められたソファは、うちに置いてあるソファと一桁、いやいや二桁かも・・・違うと思われるような代物で、うちの娘っ子の涎が落ちないように、私は、終始、娘の口元を吹きまくった。


まだまだ語り足りないのですが、おうちリポートは、一先ず、中断して、マダム自身もただの人ではなかった。
結婚前にされていたお仕事は、芸能人を顧客に持っていて、意外とミーハーなマダムは、仕事のたびにツーショット写真を撮っており、アルバムになっていた。


芸能人と言えば、ラッシャー板前とか寺門ジモンとか、何か嬉しくない(ごめんなさい)人ぐらいにしか会ったことのない超ミーハーな私は、テンションがあがりまくった。

でも、これくらいなら、さして私も驚きません。芸能人にお友達が居る人もいるでしょうし、お金持ちも世の中にはいっぱいいます。


マダムは、マダムの父もすごかったのです。

なんとマダムの父は、映画のモデルとなっているのです。すごーい、すごーい、すごーーーい!!自分のお父ちゃんが、映画化されるって、ありえなーい。


東京に出てきて15年。華やかな世界の方と知り合いになりました。
ちなみにマダムのパパさんは、ご存命です。