柔らかな頬

Cinemaカテゴリーに入れてますが、原作を読みました。

なかなか読みやすく、ストーリーもテンポよく展開していくので、一気に読めます。

ジャンルはミステリーですが、ミステリー的な要素よりも『他を犠牲にした自由を求めたとき』といったテーマに対する心理描写や因果がメインの気がしました。結局、犯人は誰!?動機は!?!?というのを強く求める人にとっては、拍子抜けの作品だと思われます。

あらすじ)

家出同然に家を飛び出しその後親とは音信不通となっている自分、ガンで死期が近づいている元刑事、昔の面影が全くなくなった不倫相手の男、そして、何年ぶりかに会ったにもかかわらず、娘である自分を心から受け入れない母親など、様々な人、それも苦しみながら生きている人たちとの出会いによって、自らの苦しい立場を乗り越えていく様が描かれている。

柔らかな頬 上 (文春文庫)柔らかな頬 下 (文春文庫)
















この作品、映画化にもなったようです。


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