上海 恐るべし雑技団


上海の市内では、幾つかの雑技団のショーが観れます。なかなか評判が良さそうだった『雲峰劇院』のショーを見に行きました。雑技団と聞くと、どんなものを想像されますか?私は、シルクドソレイユを結構見るのですが、この『雲峰劇院』は、技だけで言うなら、シルクドソレイユを遥かに超えています。

まず、全演目がスリルたっぷりの演目。演目と演目の間にコメディー系の演目なんて挟みません。全演目、全力投球系。また2.5Hの上映時間中、休憩は1度もありません。なので、物足りなさは全くありませんでした。

そして肝心の演目の内容なんですが、もう本当にすごすぎるんです。有り得ないんです、人として。
例えば、皿回しをしながら、人間ピラミッドを作っていきます。1人乗って、また1人乗って・・・と、あら気が付いたら、8人くらい人が乗っかってるわ〜と思ったら、一番上に乗る人は、逆立ちするんです。てっぺんで。
ひーーーー、落ちるー!!
だって、その逆立ち手を使ってないんだもん。頭と頭を併せて、逆立ちしてるの!!自分の体重を頭で支えて逆立ちしてるわけ。
なに故、こんなことができるのですか!?

※残念ながら頭到立の画像ではありませんが、この絵も充分すごい

一番、興奮した演目は、リボンを使っての演目。
天井から2本の長いリボンが垂れていて、タイタニックの曲に併せて、男性と女性が演技をするんです。
そのリボンを体に巻きつけて、宙を舞ったり、逆立ちしたり、相手を足一本で支えたりと、タイタニックのジャックとローズばりの切ない感じで演じてくれるんです。
リボンを体に巻きつけ、加速を付けて最前列の客席の上を舞いながら、空中でクルクル回る二人は、もうそれは、素敵だし、スリルたっぷりだし、釘付けです。
が、もはやショーではない技を見てしまいました。

男性が、体にリボンを巻きつけます。
あ、今度は、男性が飛ぶのね。
あれ、女性が隅っこの方で、頭から、ロープをかぶったわ。よく見るとそのロープには、2個の輪っかができています。
1個の輪からは、女性の頭が出て、首もとには、もう1個の輪っかが垂れてます。

あの、輪なんだろう。。。

と、思うや否や、2人は一緒に走って、宙を舞っています。

あ!!!

何をどうやったのか理解する間もなく、もう1個の輪っかには、男性の手が入っており、女性が宙を舞いながら、首の輪の中でクルクル回ってるんです。イメージ沸きますか??

要するに女性は、その輪を男性に掴まれて宙を舞ってるの。彼女が宙を舞えているのは、輪を通して、彼が彼女を支えているから。なぜ首がしまらないの??そして、苦しいはずなのに、なんで首一本で回ったりできるの??と、見てるこちらは、不思議いっぱいです。
あーでも絶対、伝わってないわ。この凄さ!!もどかしい。。。


※ボケボケだけど、こんな感じ。スクリーンには、ジャックが!!
とても面白かったですが、ここまでしないといけないのだろうか、、、と、あまりのスリルに可愛そうに思えてきました。大きなお世話なんですがね。
こんなことができる中国に体操で、日本が金メダルを取れたっていうのが、全く持って信じられない。

雑技団お勧めです。

【雑技団情報】

  • 雲峰劇院 19:00〜21:30
  • 料金:250元、200元、150元(1元=約15円)
  • チケットは、現地での申し込み。
  • 各ホテルのコンシェルジュに頼むか、現地ツアー、窓口での購入。サイトは、中国語のみ。

平日に行ったというのに満席でした。事前予約がお勧めです。

☆おまけ

※いすにご注目を!