仙川環 『感染』

感染―infection

感染―infection

本屋の売れ筋推理小説で第4位になっていたのと、
タイトルが気に入って購入。この著書の作品は、初めて。


私は、この手の医療をテーマにした推理小説は、かなり好みの為、
ストーリー設定には、興味を持って読めた。


しかし、ミステリーとしては、どうなんだろう・・・感が否めない。
犯人、動機、トリックもイマイチなのだが、それ以前に結末自体が
気に入らない。もっと丁寧に書いて欲しいと偉そうなことを思ったのでした。


とはいえ、第一回小学館文庫小説賞受賞作だけあり、平均よりは
かなりイケテマス。


あらすじはコチラ
ウィルス研究を行なっている仲沢葉月の夫・啓介と、前妻の間の子供が
誘拐され焼死体で発見される。
啓介は行方不明になり、警察は彼を疑い捜索を行なう。
葉月も真実を知るため啓介を探し出すが、あとで何もかも話すと言ったまま
後日啓介が遺体となって発見されたと連絡を受ける。